2週間ほど前、親戚の人に「太った?」と言われたのをきっかけに、ダイエットをはじめました。

ダイエット内容はシンプルなもので、

・昼食を減らす
・空腹を感じたら飴玉をなめたり果物を1つまみ食べる
・毎日体重を測る

この3つ。

これだけで、今の所1.5kg減(80kgスタートなので個人差ありますが)。たった2週間で1.5kgも減れば充分でしょう。

ダイエット教本は全く読んでません。読み込んだ記事は以下の記事だけ。

世界を「数字」で回してみよう ダイエット(28):今こそ問いたい――そのダイエット、本当に必要ですか (EETimes japan、6~10ページが重要)

この記事(正確には連載記事)は、「大手電機メーカーの主任研究員」というバリバリの理系男子がダイエットについて論理的に考えたらどうなるか、本人による実験とともに書いたもの。

そのまとめとして得られたダイエット理論がこちら。

 私は、『食べる時間や、食べる順番に100%意味がない』 ―― とは言いません。

 しかし、「食事の量を減らす」「低カロリーの食事にする」というダイエットの前では、その程度の小手技が、ほとんど無力であることを、あなたの「体重計」と「ノート」は冷静に告げることでしょう。

※太字のみ編集

運動の影響は微々たるもので、『「食事の量を減らす」「低カロリーの食事にする」ということを150日間、地道に続けてきただけ』とあります。


「摂取カロリー<消費カロリー」がダイエットの大前提

結局の所、ダイエットというものは「摂取カロリー<消費カロリー」になれば勝ちです。

「摂取カロリー<消費カロリー」になるための方法は2つ。

・摂取量を減らす(食事量を減らす=空腹を紛らわす、余分な栄養を入れない)
・消費量を増やす(運動をする、お通じを良くする)

世の中にある多くのダイエット法(納豆・バナナ・糖質制限などなど)の根本はここにあり、上の2つの結論にたどり着ける論理があれば、どんなものだってダイエット商品になりえます。

お茶を飲んで空腹を紛らわせれば「お茶ダイエット」もアリ、

油脂を使わないスパイスカレーを使う「カレーダイエット」もアリ、

朝に低カロリーのケーキを食べて1日の空腹を紛らわす(朝甘いものを食べると満腹感が得られるらしい)「ケーキダイエット」も論理的にはアリになる。

こうした詐欺のようなダイエット法を書けるのも、「カロリー摂取量を減らす」というダイエットの大原則を、とりあえずは満たしているからなのです。


日々の体重変化を分析・コントロールすること

しかし、基本的にダイエットには苦痛しかありません。

食べたいものを我慢しないといけないし、空腹感も苦痛のもとになる。

この記事を書いている今も、私は空腹感でイライラしています(巨峰を1粒食べました)。

空腹感こそダイエット成功の証拠なのですが、日々ストレスを感じる中でダイエットのストレスまで増えてはたまりません。

唯一ダイエットで嬉しくなるのは体重が減った瞬間だと思いますが、毎日大幅に減るわけでもありません。100gしか減らないときもあるでしょうし、逆に体重が増えるときもあるでしょう。

そうしたゴールが見えない・正しいかどうか分からず実行するストレスこそが、おそらくダイエットにおける一番の問題。


そこで私が推したいのは、体重変化を分析することです。流行り言葉で言うとPDCAサイクルを回すことです。

とは言っても「今日は〇〇を食べたから体重が増える/減るだろうな」というざっくりなサイクルでいいです。

ポイントは、予想して当てること

人間、自分自身の思い通りになれば嬉しくなるものです。

「体重が増える/それほど減らない」というダイエットの大きな目的から外れる出来事も、体重変化の予測を目的にしていれば、思い通りとみなすことができます。

しかも、この考え方にすればおよそ4分の3の確率で嬉しい結果になります。

ダイエット理論

毎日分析すればするほど予測精度は高くなるので、「体重減ると予想したけど実際は増えてた」という最悪のパターンに陥る可能性はだんだん少なくなっていきます。

予想してから、結果を見て、(当たってたら/痩せてたら喜び)、違いを分析し、明日の食事に活かす…という1日単位のPDCAサイクルができれば、苦痛ばかりのダイエットも少しは楽しめるんじゃないでしょうか。


ダイエットはオーダメイドであるべし

先ほど取り上げた記事には、こうも書いてあります。

 私が到達したダイエットパラダイムを、もう一度申し上げます。

「今、痩せているなら、このダイエットは正しい」
「今、苦痛を感じているのであれば、このダイエットは正しく働いている」


すなわち、ダイエット法が正しいかどうかは「あなたが」痩せているか・苦痛を感じているかどうかなのです。

他の人がやって痩せたとしても、あなたがやって痩せなければそのダイエットは捨ててしまって良い。

「摂取カロリー<消費カロリー」というダイエットの前提はあれども、万人に通じるようなダイエット法はないのです。

この考え方、ある意味無責任と呼べなくもないですが、「個人」が千差万別であることを考えれば筋は通ります。

ダイエットを試す人たちには、志は同じでもたくさんの違いがあります。

・初期体重(50kgと100kgではぜんぜん違う)
・目標体重や目標期間
・年齢(基礎代謝の違い)
・問題となるポイント(食べ過ぎか、出不精か、排泄量が少ないか)
・好みの食べ物(好きな食べ物を起点にするほうが成功率が高いはず)
・料理好きか(食べ物を工夫する気力が出るかどうか)
・周囲の人間関係(周りの外食に合わせざるを得ないときもある)

こうした違いがあるにも関わらず「このダイエットが必ず効く」と一言で言うことこそ、無責任極まりないでしょう。

最近、AIやビッグデータを使ったダイエットアプリが増えているのも、万人にあったダイエットではなく「自分に合ったダイエット」を模索していく時代になったということでしょう。


そんな時代でも、ダイエットの根本は変わりません。


「食事の量を減らす」
「低カロリーの食事にする」



この2つです。


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